第21回 インターナショナル・オルガン・フェスティバル・イン・ジャパン2011 東京公演


2011/ 5/26(木)東京 東京カテドラル聖マリア大聖堂

公演は終了歌しました。
お忙しい中ご来場いただきありがとうございました。
出演
オルガン:エルンスト・エーリヒ・シュテンダー
 『バッハが通ったリューベックのブクステフーデ直系の後継者』

◆主催
インターナショナル・オルガン・フェスティバル・イン・ジャパン組織委員会

◆後援
外務省、文化庁、ドイツ連邦共和国大使館、公益法人日独協会

◆助成
芸術文化振興基金

◆協賛
凸版印刷株式会社

◆東京公演後援
東京都/NHK/産経新聞社

◆東京公演協賛
佼成文化協会

◆ご挨拶

萌える若葉が眩しかったのに、あっ〜という間に濃い新緑になりました。
予想外の東北関東大震災の余震が絶えない中で、ブクステフーデの後継者といわれる
ドイツ・オルガン音楽、古典の権威者、Prof. Ernst Erich Stenderさんをお迎えして、
素晴らしいオルガン音楽を皆さまと分かちあえる事を、大変嬉しく思います。
  この「オルガンフェスティバル」の趣旨は、
1.オルガンが設置されている各地域に於いてオルガン音楽の振興と普及、若者への伝承
2.オルガンの語源はギリシャ語で「道具」、何の道具かというと神さまの道具、
その道具は何に使うかというと『隣人愛』なのです。
オルガンを道具として、演奏会を手段として、隣人愛のために舞台の上に立つ演奏者、
スタッフと聴衆とが一体になり、隣人愛を心して参りました。演奏会の収支とは別に、
各会場で募金活動を行い、その場で封印をして、全会場分を纏めて、隣人愛をもって寄贈
させていただいて参りました。今回は東日本大震災に贈られます。
「オルガンフェスティバル」を立ち上げた高度成長期にあった1991年には、忘れもしない湾岸戦争の只中、
イラクによって人質になって本国に帰れない観光客を迎えるために、募金は飛行機を飛ばす資金として、
今は亡き相馬司教様に託して現地に出向いていただきました。
 それ以来、オルガンフェスティバルは、その趣旨を一貫として継続させていただいております。
ご支援下さるお一人、お一人に心から感謝を申し上げ、今後ともご指導、ご鞭撻を頂きたくお願い申しあげます。
                               
児玉麻里


募金のご報告

本年度は、東日本大震災救援のための募金が行われ、以下のように募金があつまりました。

  • 5月22日 仁川学院コルベ講堂 68,566円
            募金ご協力 聖パウロ女子修道会
  • 5月26日 東京カテドラル聖マリア大聖堂 118,881円
            募金ご協力 イエスのカリタス修道女会
  • 5月29日 北九州ソレイユホール 74,173円
            募金ご協力 コングレガシオン・ノートルダム修道会・イエスのカリタス修道女会
  • 6月 1日 神奈川県民小ホール 104,514円
            募金ご協力 イエスのカリタス修道女会・幼きイエス会


  • 4会場合計募金金額366,134円が、NHK事業局・日本赤十字社を通じて寄贈されました。

    演奏曲目

      オルガンソロ(エルンスト・エーリヒ・シュテンダー)
    • 「トッカータ ニ短調BWV155」 ディートリッヒ・ブクステフーデ
    • 「パッサカリア ニ短調 BWV161」 ディートリッヒ・ブクステフーデ
    • 「プレリュード ニ長調 BWV139」 ディートリッヒ・ブクステフーデ 
    • 「おお人々よ汝の大いなる罪を嘆けBWV622」ヨハン・セバスチアン・バッハ
    • 「パッサカリア ハ短調 BWV582」ヨハン・セバスチアン・バッハ
    • 「管弦楽組曲第3番ニ長調のアリア」ヨハン・セバスチアン・バッハ(G・フィリップス編曲 
    • 「ソナタ第6番 ニ短調 作品65」メンデルスゾーン・バルトルディ
    • 「威風堂々 作品39-1」 エドワード・エルガー(シュテンダー編曲)(本邦初演)
    • 「ペールギュント第1組曲」エドヴァルド・グリーク(シュテンダー編曲)(本邦初演)
       前奏曲「朝の気分」「オーゼの死」「アニトラの踊り」「山の魔王の宮殿にて」
    • 「鎮魂曲」シュテンダー作曲 東日本大震災犠牲者に捧げる

    アーティスト紹介

    エルンスト・エーリヒ・シュテンダー
    1972年 リューベック音楽大学で教会音楽の最高資格A-Examenを修了。
    1973年 リューベックの聖マリア大聖堂のオルガニストに着任。
    1989年 リューベック音楽大学教授に就任「北ドイツ福音ルター派教会音楽デレクター」を兼任。
    1991年 アメリカ・オハイオ州クリーブランドのバッハ研究所の名誉会員に就任。
    聖マリア大聖堂ではオルガニストと聖歌隊のカントール、リューベック聖歌隊の指揮者の両役割を担う。聖マリー大聖堂の2台の著名なオルガンを使い、 オルガンによるブクステフーデのオルガン曲全曲や古典的オルガン交響曲など、毎年60−70回のコンサートを行い、多くのレコーディングがある。 JSバッハのオルガン曲全曲を独自な解釈で演奏、オリビエ・メシアンやマックス・レーガーのオルガン作品の演奏に、批評家は“最高の音楽性を持った”オルガニストと評価している。 ドイツレコード批評家賞と、ドイツレコード賞を受賞。 作曲家ブクステフーデの死後300年を記念して出版されたブクステフーデのオルガン曲全集(CD6枚組)は聖マリア大聖堂の「死の舞踏」オルガンで演奏されたもの。。

    2011 東京カテドラル聖マリア大聖堂にて

    シュテンダー教授
    シュテンダー教授
    児玉麻里挨拶
    東京芸術高校の生徒との交流
    会場の様子
    会場の様子