第21回 インターナショナル・オルガン・フェスティバル・イン・ジャパン2011 西宮公演
2011/ 5/22(日)西宮 仁川学院コルベ講堂
公演は終了歌しました。
お忙しい中ご来場いただきありがとうございました。
出演
オルガン:エルンスト・エーリヒ・シュテンダー
『バッハが通ったリューベックのブクステフーデ直系の後継者』
オルガントリオ サウンド・オブ・ピース
オルガン:児玉麻里・箏:須田俊子・尺八:岩橋庸一
芦屋少年少女合唱団
指揮:玉置喜美男
◆主催
インターナショナル・オルガン・フェスティバル・イン・ジャパン組織委員会
◆後援
外務省、文化庁、大阪・神戸ドイツ連邦共和国大使館、公益法人日独協会
◆助成
芸術文化振興基金
◆協賛
凸版印刷株式会社
◆西宮公演後援
NHK神戸放送局/産経新聞社/兵庫県/西宮市/西宮市教育委員会
神戸新聞社阪神支局/朝日新聞阪神支局/毎日新聞社/読売新聞阪神支局/KTV関西テレビ/YTV読売テレビ
◆西宮公演助成
西宮市文化振興財団
◆ご挨拶
萌える若葉が眩しかったのに、あっ〜という間に濃い新緑になりました。
予想外の東北関東大震災の余震が絶えない中で、ブクステフーデの後継者といわれる
ドイツ・オルガン音楽、古典の権威者、Prof. Ernst Erich Stenderさんをお迎えして、
素晴らしいオルガン音楽を皆さまと分かちあえる事を、大変嬉しく思います。
この「オルガンフェスティバル」の趣旨は、
1.オルガンが設置されている各地域に於いてオルガン音楽の振興と普及、若者への伝承
2.オルガンの語源はギリシャ語で「道具」、何の道具かというと神さまの道具、
その道具は何に使うかというと『隣人愛』なのです。
オルガンを道具として、演奏会を手段として、隣人愛のために舞台の上に立つ演奏者、
スタッフと聴衆とが一体になり、隣人愛を心して参りました。演奏会の収支とは別に、
各会場で募金活動を行い、その場で封印をして、全会場分を纏めて、隣人愛をもって寄贈
させていただいて参りました。今回は東日本大震災に贈られます。
「オルガンフェスティバル」を立ち上げた高度成長期にあった1991年には、忘れもしない湾岸戦争の只中、
イラクによって人質になって本国に帰れない観光客を迎えるために、募金は飛行機を飛ばす資金として、
今は亡き相馬司教様に託して現地に出向いていただきました。
それ以来、オルガンフェスティバルは、その趣旨を一貫として継続させていただいております。
ご支援下さるお一人、お一人に心から感謝を申し上げ、今後ともご指導、ご鞭撻を頂きたくお願い申しあげます。
児玉麻里
募金のご報告
本年度は、東日本大震災救援のための募金が行われ、以下のように募金があつまりました。
5月22日 仁川学院コルベ講堂 68,566円
募金ご協力 聖パウロ女子修道会
5月26日 東京カテドラル聖マリア大聖堂 118,881円
募金ご協力 イエスのカリタス修道女会
5月29日 北九州ソレイユホール 74,173円
募金ご協力 コングレガシオン・ノートルダム修道会・イエスのカリタス修道女会
6月 1日 神奈川県民小ホール 104,514円
募金ご協力 イエスのカリタス修道女会・幼きイエス会
4会場合計募金金額366,134円が、NHK事業局・日本赤十字社を通じて寄贈されました。
演奏曲目
オルガンソロ(エルンスト・エーリヒ・シュテンダー)
- 「トッカータ ヘ長調BWV157」 ディートリッヒ・ブクステフーデ
- 「おお人々よ汝の大いなる罪を嘆けBWV622」ヨハン・セバスチアン・バッハ
- 「プレリュードとフーガ ハ長調 BWV545」ヨハン・セバスチアン・バッハ
- 「管弦楽組曲第3番ニ長調のアリア」ヨハン・セバスチアン・バッハ(G・フィリップス編曲)
- 「プレリュードとフーガ 変ホ長調 BWV552」ヨハン・セバスチアン・バッハ
- 「ペールギュント第1組曲」エドヴァルド・グリーク(シュテンダー編曲)(本邦初演)
前奏曲「朝の気分」「オーゼの死」「アニトラの踊り」「山の魔王の宮殿にて」
- 「新世界より シンフォニー第9番ホ短調 作品95」アントン・ドヴォルザーク(シュテンダー編曲)
- 「威風堂々 作品39-1」 エドワード・エルガー (シュテンダー編曲)(本邦初演)
- 「鎮魂曲」シュテンダー作曲 東日本大震災犠牲者に捧げる
オルガントリオ(サウンド・オブ・ピース)
合唱(芦屋少年少女合唱団)
- 「おおひばり」 メンデルスゾーン作曲
- 「別れ」 ドイツ民謡・増田順平編曲
- 「野ばら」 ゲーテ作詩・ウェルナー作曲
- 「赤とんぼ」 三木露風作詩・山田耕筰作曲・若松正司編曲
- 「ふるさと」 高野辰之作詩・岡野貞一作曲・若松正司編曲
アーティスト紹介
エルンスト・エーリヒ・シュテンダー
1972年 リューベック音楽大学で教会音楽の最高資格A-Examenを修了。
1973年 リューベックの聖マリア大聖堂のオルガニストに着任。
1989年 リューベック音楽大学教授に就任「北ドイツ福音ルター派教会音楽デレクター」を兼任。
1991年 アメリカ・オハイオ州クリーブランドのバッハ研究所の名誉会員に就任。
聖マリア大聖堂ではオルガニストと聖歌隊のカントール、リューベック聖歌隊の指揮者の両役割を担う。聖マリー大聖堂の2台の著名なオルガンを使い、
オルガンによるブクステフーデのオルガン曲全曲や古典的オルガン交響曲など、毎年60−70回のコンサートを行い、多くのレコーディングがある。
JSバッハのオルガン曲全曲を独自な解釈で演奏、オリビエ・メシアンやマックス・レーガーのオルガン作品の演奏に、批評家は“最高の音楽性を持った”オルガニストと評価している。
ドイツレコード批評家賞と、ドイツレコード賞を受賞。
作曲家ブクステフーデの死後300年を記念して出版されたブクステフーデのオルガン曲全集(CD6枚組)は聖マリア大聖堂の「死の舞踏」オルガンで演奏されたもの。 |
児玉麻里
東京都出身。芸術学修士。アメリカのシカゴ大学にて宗教音楽を学び、「アメリカン・ギルド・オブ・オルガニスト」の
シカゴメンバーを取得。以後各国の国際交流事業に、オルガン音楽をもって参加、
これまでに35カ国、350都市からの招聘を受けて演奏活動を行う。
1991年、日本で唯一の「インターナショナル・オルガン・フェスティバル・イン・ジャパン」を立ち上げ、
国内のオルガン音楽の振興・普及に尽力し、今年で第21回を迎える、演奏回数99回、招聘国数64カ国、招聘オルガニスト延べ74名。
1995年「サウンド・オブ・ピース」を結成し、日本人の血をもって、
オルガンと日本の伝統芸能、和太鼓・笛・太鼓・鼓・筝・尺八・笙・声明など日本の伝統楽器との室内楽との創作に取り組み、
新しいクラシック音楽のスタイルを生み出すために、邦楽・能楽・神楽などと、ウイーン・ベルリン・イタリア・アメリカなどで公演活動を行い好評を得ている。
2006年「Newsweek」誌の「世界が認めた日本人女性100人」に選ばれる。バッハではないが独自のオルガン音楽の世界を生み出し、好評を得ている。
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サウンド・オブ・ピース
『児玉麻里とサウンド・オブ・ピース』として、日本の伝統文化
である邦楽器と、ヨーロッパ音楽の代表的楽器である
パイプオルガンとのアンサンブルをもって、
新しい日本の現代クラシック音楽を創造している。
1995年より演奏活動を行っています。
オルガン:児玉麻里 筝:須田俊子 尺八:岩橋庸一
須田 俊子・東京芸術大学音楽学部邦楽科卒業。生田流専攻。日本三曲協会、生田流協会、森の会会員。
1995年より「サウンド・オブ・ピース」演奏会に出演。
岩橋 庸一・1995年エストニア・オリエント95、及びデンマーク、 ソリュ国際音楽祭、など「サウンド・オブ・ピース」演奏会に出演。
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芦屋少年少女合唱団 指揮:玉置 喜美男
創立32年目、年10回以上の演奏会を開催されていられる地元の芦屋少年少女合唱団の、
その清らかな響きを 「日独交流150年」にいただくことになりました。
合唱指揮者協会の玉置喜美男先生は、芦屋市民文化賞、兵庫県教職員組合文化功労賞を受賞されておられます。
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2011 西宮 仁川学院コルベ講堂にて
シュテンダー教授演奏
シュテンダー教授
サウンド・オブ・ピース演奏
芦屋少年少女合唱団
児玉挨拶
出演者紹介