第20回 インターナショナル・オルガン・フェスティバル・イン・ジャパン2010 静岡公演


2010/ 5/28(金)静岡 静岡音楽館AOI

公演は終了致しました。
お忙しい中ご来場いただきありがとうございました。
出演
オルガン:ロマン・ペルツキ(ポーランド/ポーランド国立・フレデリック・ショパン記念・グダンスク・バルチック・フィルハーモニック理事長、グダンスク・オリヴァカテドラル音楽監督主任オルガニスト)
ソプラノ:中丸 三千繪
監  修:児玉 麻里  朗  読:石丸 純子  ピアノ伴奏:菊池真美

◆静岡公演後援
静岡県/静岡県教育委員会/静岡市/静岡市教育委員会/NHK静岡放送局
静岡新聞社・静岡放送/朝日新聞社静岡総局/産経新聞社/中日新聞東海本社
毎日新聞社静岡支局/読売新聞社静岡支局
テレビ静岡/静岡第一テレビ/あさひテレビ/K−MIX/株式会社ドリームウェーブ静岡/FM−Hi76.9
明るい社会づくり運動静岡県連合会/明るい社会づくり運動静岡地区協議会

◆開催にあたり 〜オルガン フエスティバル 20回を迎えて〜

「オルガン フエスティバル」に参加されたオルガニストは73名、参加国は61、演奏回数は96になります。
これらの演奏会を通して、初めてお出会いする各地の各界の方々から、どんなにかその地で培われた各地の土壌の文化、歴史などを学ばせていただいたことでしょう。これらは私の一生の宝です。 華厳のお経の中に、すべてこの世はご縁が鎖のように繋がり、大きな輪になるという 「重重無盡」という言葉がありますが、その通りだと感じいっております。 思えば友知人親戚縁者誰一人いない地方において、オルガンが設置されている所を探し、 使用許可をお願いし、視聴率の少ないオルガン音楽の演奏会、「オルガン フエスティバル」を立ち上げていくことは、まさに「キリストの道行き」のように困難な道でもありました。
この「オルガン フエスティバル」の趣旨は
1.各地域へのオルガン音楽の振興と普及、若者への伝承。
2.オルガンの語源はギリシャ語で「道具」、何の道具かというと神さまの道具、
その道具は何に使うかというと『隣人愛』、 オルガンを道具として、演奏会を手段として、隣人愛のために舞台の上に立つ人と、聴衆と一体になって働くことを志して参りました。 そのために演奏会の収支とは関係なく、各会場でカトリックのシスターによる募金活動を行い、その場で封印をして全会場分を纏めて隣人愛のために寄贈させていただいて参りました。 「オルガン フエスティバル」を立ち上げた1991年は、忘れもしない湾岸戦争の真っ只中、募金はイラクによって人質になり本国に帰れない観光客を迎えるために飛行機を飛ばす資金として、今は亡き相馬司教さまに託してかい現地に出向いていただきました。 それ以来、その趣旨を一貫して「オルガン フエスティバル」を継続させていただけた ことはただ、ただ感謝です。このようにオルガン フエスティバルを支えていただいたお一人お一人に、心からの感謝とお礼を申しあげ、今後ともご指導、ご鞭撻をいただきたくお願い申しあげます。
今回ショパン生誕200年、ショパンの歌曲を世界のプリマドンナ、中丸三千繪さんの賛助出演により皆様にお届け出来ることを感謝し、ご協力いただきました皆様に心からお礼を申しあげます。ありがとうございました。                                
児玉麻里


募金のご報告

本年度は、ハイチ地震救済のための募金が行われ、以下のように募金があつまりました。

  • 5月23日 西南学院大学チャペル 105,681円
            募金ご協力 イエスのカリタス修道女会・ウルスラ宣教修道女会
  • 5月27日 東京カテドラル聖マリア大聖堂 85,739円
            募金ご協力 イエスのカリタス修道女会
  • 5月28日 静岡音楽館AOI 90,032円
            募金ご協力 サレジアンシスターズ・天使の聖母宣教修道女会


  • 6月9日、3会場合計募金金額281,452円が、NHK事業局・日本赤十字社を通じて寄贈されました。

    演奏曲目

      オルガンソロ(ロマン・ペルツキ)
    • J.Sバッハ作曲  プレリュードとフーガ ロ短調 BWV544
    • フレデリック・ショパン作曲  プレリュード作品28より 第4番ホ短調
    • ロバート・シューマン作曲  B-A-C-Hの音名によるフーガ 第1番・第5番
    • フリードリッヒ・ウィルヘルム・マルクル作曲  ソナタ 作品56 アレグロマエストーゾ・アンダンティーノ・フィナーレ
    • セザール・フランク作曲  コラール イ短調
      歌曲(中丸三千繪)    ショパンの作品
    • 6番 「私の見えぬところに」
    • 9番 「メロディ」
    • 「別れの曲」
      朗読(石丸純子) 
    • ショパンとジョルジュサンド

    アーティスト紹介

    ロマン・ペルッキ
    「グダニスク音楽院のオルガン科」の教授であり、 「グダニスク・オリヴァ・カテドラル」の主任オルガニスト。この他、 「バルチック・フィルハーモニック・オーケストラ」の経営責任者、 「ムジカ・サクラ」と「グダニスク・オリヴァ・カテドラル」友好協会の理事長、 オリヴァ・カテドラルの「国際オルガン音楽」、 グダニスクの「国際J.P.スヴェーリンク・コンクール」、「フロンボルグ」、 「ジャスタルニア」、「ステグナ」、「モラーグ」、「ザルノウィッチ」「ルミア」の 「国際音楽集団」の管理者、イタリアの「カルテルン」、チェコの「オパヴァコンクール」、 ロシアの「カリーニングラード」、及びポーランドの「オルガンコンクール」の審査員を務める。 文化大臣から「文化賞」、 ならびにバチカンの「最高栄誉賞 Pro ecclesiae et pontifice」を受賞している。

    児玉麻里
    東京都出身。芸術学修士。アメリカのシカゴ大学にて宗教音楽を学び、「アメリカン・ギルド・オブ・オルガニスト」のシカゴメンバーを取得。以後各国の国際交流事業に、オルガン音楽をもって参加して活躍、これまでに35カ国、350都市からの招聘を受けて演奏活動を行う。1991年、日本で唯一の「インターナショナル・オルガン・フェスティバル・イン・ジャパン」を立ち上げ、国内のオルガン音楽の振興・普及に尽力し、今年で第18回を迎える。1995年「サウンド・オブ・ピース」を結成し、日本人の血をもって、オルガンと日本の伝統芸能、和太鼓・笛・太鼓・鼓・筝・尺八・笙・声明など日本の伝統楽器との室内楽との創作に取り組み、新しいクラシック音楽のスタイルを生み出すために、邦楽・能楽・神楽などと、ウイーン・ベルリン・イタリア・アメリカなどで公演活動を行い好評を得ている。2006年「Newsweek」誌の「世界が認めた日本人女性100人」に選ばれる。


    中丸 三千繪
    1986年、小澤征爾、新日フィルのR.シュトラウス『エレクトラ』のタイトルロールでデビュー。1988年第3回「ルチーアノ・パヴァロッティ・コンクール」優勝、同年第4回「マリア・カニリア・コンクール」優勝、1990年第4回「マリア・カラス国際声楽コンクール」(RAI主催)優勝。以来国際的に活動している。日本国内においてもリサイタルやオペラの他、チャリティコンサート等の社会活動においても高く評価されている。2006年、イタリア文化への貢献により、“イタリア連帯の星”勲章コメンダトーレ章がイタリア大統領より授与された。桐朋学園大学特任教授、梅光学院客員教授をして後進の指導にもあたっている。

    石丸 純子
    テレビ東京アナウンサーを経て、フリーに。以後、TBS、NHK、テレビ朝日、TVK、メルボルンのオーストラリア放送委員会・海外放送部門日本語課etc.で、アナウンス、レポート、ニュース等を担当。その他、ナレーション、司会など。 1997年から、歌やピアノとの朗読コンサートを開催。朗読は、故・樫村治子氏に師事。世田谷録音奉仕グループ「ひびき」に参加。

    菊池真美
    3歳よりピアノを始め、全日本学生音楽コンクール第1位受賞。 桐朋音楽大学卒業後、同大学声楽伴奏研究員第1期生として研鑽を積む。シュトゥットガルト国立音楽大学に留学。 リート伴奏法をコンラート・リヒター氏に師事。1987年、スペイン・マリア・カルナス国際コンクールのデュオ部門でメダルを受賞。 シュトゥットガルト国立音楽大学修了後は、1992年10月まで同大学弦楽器科伴奏講師。 1993年4月より桐朋学園大学ディプロマコースでアンサンブルピアノの特別講師を務める一方、アムステルダム・コンセルトヘボウ・ソロイスツをはじめ、数多くの演奏家と共演する。現在国立音楽大学ピアノ科講師、桐朋学園大学声楽家嘱託演奏員。

    2010 静岡音楽館AOIホールにて

    ロマン・ペルツキ教授
    オルガン ロマン・ペルツキ教授
    ショパン歌曲 中丸三千繪 伴奏 菊池真美
    ソプラノ 中丸三千繪
    朗読 石丸純子
    司会 NHK静岡放送 光部 杏里
    挨拶 静岡市 小嶋市長
    ロマン・ペルツキ教授
    挨拶 児玉麻里
    出演者の皆様
    募金の様子
    会場の様子