2008年5月14日(水)東京カテドラル聖マリア大聖堂にて第18回『インターナショナル・オルガン・フェスティバル・イン・ジャパン2007』公演が好評のなか終了いたしました。
ご来場いただきました皆様有難うございました。
「グダニスク音楽院のオルガン科」の教授であり、 「グダニスク・オリヴァ・カテドラル」の主任オルガニスト。この他、 「バルチック・フィルハーモニック・オーケストラ」の経営責任者、 「ムジカ・サクラ」と「グダニスク・オリヴァ・カテドラル」友好協会の理事長、 オリヴァ・カテドラルの「国際オルガン音楽」、 グダニスクの「国際J.P.スヴェーリンク・コンクール」、「フロンボルグ」、 「ジャスタルニア」、「ステグナ」、「モラーグ」、「ザルノウィッチ」「ルミア」の 「国際音楽集団」の管理者、イタリアの「カルテルン」、チェコの「オパヴァコンクール」、 ロシアの「カリーニングラード」、及びポーランドの「オルガンコンクール」の審査員を務める。 文化大臣から「文化賞」、 ならびにバチカンの「最高栄誉賞 Pro ecclesiae et pontifice」を受賞している。
ミケランジェロの彫刻「ピエタ」は、あまりにも有名である。
十字架に処刑されたキリストの亡骸を膝に抱いて、悲しみにくれるマリアの心をオルガンが減三和音で綴る。
しかしマリアは、健気にも神の子キリストの母であると気高く舞い、地球のすべての人類の母になることを誓う。
悲しみに沈める御母は涙にむせびて、御子の懸かり給える 十字架のもとにたたずみ給えり
歎き憂い悲しめるその御魂は、鋭き刃もて貫かれ給えり
神の御独り子の尊き御母は、いかばかり憂い悲しみ給いしぞ
尊き御子の苦しみを見給える、慈しみ深き御母は 悲しみに沈み給えり
キリストの御母のかく悩み給えるを見て たれか涙を注がざる者あらん
キリストの御母の御子と共にかく苦しみ給うをみて たれか悲しまざる者あらん
聖母はイエスが人々の罪のため 責められ鞭打たるるを見給えり
聖母はまた最愛の御子が御死苦のうちに捨てられ 息絶え給うを眺め給えり
悲しみの泉なる御母よ われをして御悲しみのほどを感ぜしめ 共に涙を流さしめ給え
わが心をして 神なるキリストを愛する火に燃えしめ 一つにその御心に適わしめ給え
われにキリストの死を負わしめ その御苦難を共にせしめ その御傷を深く忍ばせ給え
しかしキリストの御苦難が成し遂げられる時こそ 御母の苦しみも又完成し給う
罪なき尊き御子の死によって われ等を覆った罪と死の闇は打ち払われ
十字架の木から復活の栄光が輝き渡らん
われ等聖母と共に復活の喜びの予感のうちに キリストの十字架のもとに立ち続けん
願わくば、御身 慈悲の愛をもてわれ等を護り給え
謡1 慶(めで)たし、恩寵(おんちょう)に満(み)てる者よ、主(しゅ)汝(なんじ)と共に存(ましま)す。 汝(なんじ)は女(おんな)の中(なか)にて祝(しゅく)せられたる者なり、と。
謡2 マリア之(これ)を見(み)て其(その)言(ことば)に由(よ)りて大(おお)いに心騒(こころさわ)ぎ、 此(この)祝詞(しゅくし)は如何(いか)なるものぞと案(あん)じ居(お)るを、
謡3 懼(おそ)るる事勿(なか)れマリア、汝(なんじ)神(かみ)の御前(みまえ)に恩寵(おんちょう)を 得(え)たればなり。然(さ)て汝(なんじ)懐胎(くわぃたい)して一子(いっし)を生まん、 其(その)名をイエズスと名(なづ)くべし。 彼は偉大にして、最高(いとたか)き者の子と称(とな)へられん。
謡4 我(われ)夫(おっと)を知らざるに、如何(いか)にしてか此事(このこと)あるべき。
謡5 天使(てんし)答えて曰(いわ)く、聖霊(せいれい)汝(なんじ)に臨(のぞ)み給(たま)ひ、 最高(いとたかき)者の能力(のうりょく)の蔭(かげ)汝(なんじ)を覆(おほ)わん、故(ゆえ)に汝(なんじ)より 生(うま)るべき聖(せい)なる者は神の子と称(とな)えらるべし。
謡1 悲(かな)しみに沈(しず)める御母(おんはは)は涙(なみだ)にむせびて、 御子(おんこ)の懸(か)かり給(たま)える十字架(じふじか)のもとに たたずみたまえり。
謡2 聖母(せいぼ)はまた最愛(さいあい)の御子(おんこ)が御死(ごし)苦(く)のうちに 捨(す)てられ息絶(いきたえ)え給(たも)うを眺(なが)めたまえり。
謡3 罪(つみ)なき尊(とほと)き御子(おんこ)の死によって われ等(ら)を覆(おほ)った罪(つみ)と死(し)の闇(やみ)は打(う)ち払(はら)われ 十字架(じふじか)の木(き)から復活(ふくくわつ)の栄光(くわうえい)が輝(かがや)き渡(わた)らん
謡4 願(ねが)わくは、御身(おんみ) 慈母(じぼ)の愛(あい)もてわれ等(ら)を護(まも)り給(たま)え。