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2007年6月21日(木) 長野県公演 松本市 ザ・ハーモニーホール

2007年6月21日(木)19:00 松本市 ザ・ハーモニーホールにて 第17回『インターナショナル・オルガン・フェスティバル・イン・ジャパン2007』公演が好評のなか終了いたしました。

今年は英国より、オックスフォード クライストチャーチのオルガニスト クライヴ・ドリスキル-スミスさんをお迎えして、 英国・フランスのオルガン音楽の演奏や他のヨーロッパのオルガン音楽をお楽しみいただきました。 また、オルガントリオ(オルガンと2台のヴァイオリン)・オルガンと神楽の演奏もございました。
ご来場いただきました皆様有難うございました。

長野(松本)公演助成・協賛・後援

<助成>
芸術文化振興基金助成事業
<協賛>
松本歯科大学/株式会社フォーリーフジャパン/ 鍋林フジサイエンス株式会社/キッセイ薬品工業株式会社/アサヒビール株式会社 岡野薬品株式会社/株式会社メジテース
<後援>
長野県/長野県教育委員会/松本市/松本市教育委員会/ NHK長野放送局/テレビ信州/信越放送/長野朝日放送/長野放送/ テレビ松本ケーブルテレビジョン/FM長野/ 信濃毎日新聞社/朝日新聞松支局/産経新聞社長野支局/ 毎日新聞松本支局/読売新聞松本支局

 

クライヴさんの演奏曲目

M1 宴 op.51 J.ラングレ作曲
M2 月光 L.ヴィエルヌ作曲
M3 シンフォニック スケルッツオ ハ長調 op.55-2 F.Aギルマン作曲
M4 ファンタジア ヘ短調 K608 W.Aモーツアルト作曲
M5 コラールソングとフーガ S.Sウエズリー作曲
M6 タリス師の遺書 H.ハウエルズ作曲
M7 ファンタジアとトッカータ ニ短調 op.57 C.Vスタンフォード作曲

オルガン・トリオ

オルガン・トリオ
「オルガンと2台のヴァイオリンのためのソナタ イ短調」
W.Aモーツアルト作曲

オルガントリオ演奏者
オルガン 児玉 麻里
ヴァイオリン 萩原 淑子、小林沙紀

オルガンと神楽

オルガンと神楽のコラボレーション
「世界の輪と光」
M7 ファンタジアとトッカータ ニ短調 op.57 C.Vスタンフォード作曲

オルガンと神楽出演者

作曲・オルガン 児玉麻里
神楽・高千穂神楽(宮崎県)
太鼓:甲斐愛光 ガタ:甲斐清喜/笛:飯干直喜
彦舞(猿田彦):佐藤紀文/うずめ:安在弘幸
大国主命:甲斐重寛/御子:飯干福重
太刀:佐藤公也・甲斐重吉/舞開き:甲斐重徳

高千穂神楽について

高千穂は、記紀が伝えるところの天孫降臨の聖地にして皇祖発祥のちである。
遠い神代の昔、天孫ニニギニミコトは美しく豊かな国をつくるために稲千穂をたずさえてこの地に降臨されたという。
「はるかなる神代はここに創まりぬ 高千穂の山青くして」という川田順の和歌はその感慨を詠んだ秀歌である。
秋の収穫が終り木枯らしの季節を迎えるころになると民謡「刈干切り唄」と共に高千穂の山間より神楽の笛や太鼓の音が聞こえてくる。各村落ごとに氏神さまを「神楽宿」に定めた民家にお迎えして、夕方から翌日の昼近くまで夜を徹して三十三番の神楽を舞い明かすのである。秋の実りに感謝して、永い冬の無病息災を祈り、恵み多き春を予祝する冬の鎮魂儀礼として行われる高千穂の夜神楽は、昭和五十五年五月二十二日に国の重要無形民族文化財に指定されている。
高千穂神楽三十三番の中には、古代から連綿として受け継いできた国人たちの自然に対する畏敬の念や感謝の思い、そして「天の岩戸開き」に象徴される日本神話が敬虔な舞として、また時に面白く力強い舞として表現されている。高千穂の夜神楽はたんに神事芸能としての側面だけではなくこの地方に生きる人々の一年を締めくくる重要な生活儀礼であり、神と人との楽しく和やかな饗宴の場でもある。
自然や祖先もまた神として敬い神人和楽の世界を祈る高千穂の夜神楽はこれからも高千穂に生きる人々の信仰と、日本の文化として長く継承されてゆくことであろう。