第22回 インターナショナル・オルガン・フェスティバル・イン・ジャパン2012 新宿公演


2012/ 5/25(金)新宿文化センター大ホール

公演は終了致しました。
お忙しい中ご来場いただきありがとうございました。
出演
オルガン:エルンスト・エーリヒ・シュテンダー
  『バッハが通ったリューベックのブクステフーデ直系の後継者』
オルガントリオ サウンド・オブ・ピース
  オルガン:児玉麻里・箏:須田俊子・尺八:岩橋庸一
オルガンと神楽のコラボレーション
  オルガン:児玉麻里・神楽:高千穂神楽

◆主催
インターナショナル・オルガン・フェスティバル・イン・ジャパン組織委員会

◆後援
外務省、文化庁、ドイツ連邦共和国大使館、公益法人日独協会

◆協賛
凸版印刷株式会社

◆新宿公演後援
東京都/NHK/朝日新聞社/産経新聞社/日本経済新聞社/毎日新聞社
新宿区/新宿区教育委員会/新宿未来創造財団



◆ご挨拶

萌えた若葉がいまや堂々と繁っています。
オルガン フエスティバル 2012はドイツ古典オルガンの権威者Prof. Ernst Erich Stenderにより
数多くのパイプを駆使して古典からオーケストラの編曲まで会場いっぱいの響きを
みなさまと分かち合わせていただきました
これらは 皆さまからいただいた応援とご支援の賜物と厚く感謝とお礼を申しあげます。
ありがとうございました。
その後、東日本大震災津波遺児のチャリテイと高校生のための演奏会と5回の演奏会を終えて
東京スカイツリーを見て、帰国されました。
                              
オルガンフエスティバル組織委員会児玉麻里 一同


募金のご報告

東日本大震災被災者救援のための募金が行われ、以下のように募金があつまりました。

  • 5月22日 大阪いずみホール 99,690円
    募金ご協力 師イエズス修道女会・聖ヴィンセンシオ・ア・パウロの愛徳姉妹会
  • 5月23日 東京カテドラル聖マリア大聖堂 115,583円
    募金ご協力 イエスのカリタス修道女会
  • 5月25日 新宿文化センター 108,223円
    募金ご協力 イエスのカリタス修道女会


  • 3会場合計募金金額323,496円が、NHK事業局を通じて寄贈されました。

    演奏曲目

      オルガンソロ(エルンスト・エーリヒ・シュテンダー)
    • 「パッサカリア ハ短調BWV582」 J・S・バッハ作曲 
    • 「“いざ来ませ、異邦人の救い主”BWV659」J・S・バッハ作曲
    • 「トッカータとフーガ ニ短調 BWV565」J・S・バッハ作曲
    • 「運命 交響曲第5番ハ短調op67」 (本邦初演)  L・V・ベートーヴェン作曲(シュテンダー編曲)
    • 「新世界より 交響曲第9番ホ短調 作品95」アントン・ドヴォルザーク作曲(シュテンダー編曲)
    • 「威風堂々 作品39-1」 エドワード・エルガー作曲 (シュテンダー編曲)
    オルガントリオ(サウンド・オブ・ピース)
    • 「フランシスコ・ザビエルの足跡」児玉麻里作曲
    オルガンと神楽のコラボレーション
    • 「世界の輪と光」 作曲・オルガン:児玉麻里 神楽:高千穂神楽

    オルガンと神楽のコラボレーション


    作曲・オルガン  児玉麻里
    神楽        高千穂神楽(重要無形民俗文化財)
    師匠・振付     甲斐愛光

    【高千穂神楽】
     太鼓・ガタ・笛
     猿田彦・天細女命・大国主命・杵舞い・太刀神添・舞開き




    『世界の輪と光』(児玉麻里作曲)

     この作品は、天孫降臨の神話のある高千穂で、かつて天の岩戸に天照御神が隠れ、真っ暗になった世の中で、 天鈿女命が面白可笑しく舞い、天照御神が岩戸の隙間から覗かれたところを、太力男尊が扉を開けたので、 再び世の中が明るくなった・・・という逸話を、現社会に置き換えた物語です。

     天鈿女命が、平和に舞っていると、悪者が出てきて舞いを妨害する。 天鈿女命が怒って舞いを止めてしまうと、悪者は平和の象徴である『鏡』を奪って逃げる。 それをみていた大国主の尊が様々な方法で悪者を懲らしめる。 悪者が反省して鏡を返しに来ると、猿田彦大神が、天鈿女命を迎えに行き、 天鈿女命が再び舞いはじめると、世の中に平和が戻り,農民が喜び歌い、『昼の太陽の神』と『夜の月の神』を掲げて平和を祝う・・・。

    アーティスト紹介

    エルンスト・エーリヒ・シュテンダー
    1972年 リューベック音楽大学で教会音楽の最高資格A-Examenを修了。
    1973年 リューベックの聖マリア大聖堂のオルガニストに着任。
    1989年 リューベック音楽大学教授に就任「北ドイツ福音ルター派教会音楽デレクター」を兼任。
    1991年 アメリカ・オハイオ州クリーブランドのバッハ研究所の名誉会員に就任。
    聖マリア大聖堂ではオルガニストと聖歌隊のカントール、リューベック聖歌隊の指揮者の両役割を担う。聖マリー大聖堂の2台の著名なオルガンを使い、 オルガンによるブクステフーデのオルガン曲全曲や古典的オルガン交響曲など、毎年60−70回のコンサートを行い、多くのレコーディングがある。 JSバッハのオルガン曲全曲を独自な解釈で演奏、オリビエ・メシアンやマックス・レーガーのオルガン作品の演奏に、批評家は“最高の音楽性を持った”オルガニストと評価している。 ドイツレコード批評家賞と、ドイツレコード賞を受賞。 作曲家ブクステフーデの死後300年を記念して出版されたブクステフーデのオルガン曲全集(CD6枚組)は聖マリア大聖堂の「死の舞踏」オルガンで演奏されたもの。

    児玉麻里
    東京都出身。芸術学修士。アメリカのシカゴ大学にて宗教音楽を学び、「アメリカン・ギルド・オブ・オルガニスト」の シカゴメンバーを取得。以後各国の国際交流事業に、オルガン音楽をもって参加、 これまでに35カ国、350都市からの招聘を受けて演奏活動を行う。 1991年、日本で唯一の「インターナショナル・オルガン・フェスティバル・イン・ジャパン」を立ち上げ、 国内のオルガン音楽の振興・普及に尽力し、今年で第21回を迎える、演奏回数99回、招聘国数64カ国、招聘オルガニスト延べ74名。 1995年「サウンド・オブ・ピース」を結成し、日本人の血をもって、 オルガンと日本の伝統芸能、和太鼓・笛・太鼓・鼓・筝・尺八・笙・声明など日本の伝統楽器との室内楽との創作に取り組み、 新しいクラシック音楽のスタイルを生み出すために、邦楽・能楽・神楽などと、ウイーン・ベルリン・イタリア・アメリカなどで公演活動を行い好評を得ている。 2006年「Newsweek」誌の「世界が認めた日本人女性100人」に選ばれる。バッハではないが独自のオルガン音楽の世界を生み出し、好評を得ている。


    サウンド・オブ・ピース
    『児玉麻里とサウンド・オブ・ピース』として、日本の伝統文化
    である邦楽器と、ヨーロッパ音楽の代表的楽器である
    パイプオルガンとのアンサンブルをもって、
    新しい日本の現代クラシック音楽を創造している。
    1995年より演奏活動を行っています。
    オルガン:児玉麻里  筝:須田俊子  尺八:岩橋庸一
    須田 俊子・東京芸術大学音楽学部邦楽科卒業。生田流専攻。日本三曲協会、生田流協会、森の会会員。
    1995年より「サウンド・オブ・ピース」演奏会に出演。
    岩橋 庸一・1995年エストニア・オリエント95、及びデンマーク、
    ソリュ国際音楽祭、など「サウンド・オブ・ピース」演奏会に出演。

    高千穂神楽
     高千穂は、記紀が伝えるところの天孫降臨の聖地にして皇祖発祥のちである。 遠い神代の昔、天孫ニニギニミコトは美しく豊かな国をつくるために稲千穂を たずさえてこの地に降臨されたという。  「はるかなる神代はここに創まりぬ 高千穂の山青くして」という川田順の和歌はその感慨を詠んだ秀歌である。  秋の収穫が終り木枯らしの季節を迎えるころになると民謡「刈干切り唄」と共に 高千穂の山間より神楽の笛や太鼓の音が聞こえてくる。 各村落ごとに氏神さまを「神楽宿」に定めた民家にお迎えして、夕方から翌日の 昼近くまで夜を徹して三十三番の神楽を舞い明かすのである。 秋の実りに感謝して、永い冬の無病息災を祈り、恵み多き春を予祝する 冬の鎮魂儀礼として行われる高千穂の夜神楽は、国の重要無形民族文化財に指定されている。

    2012 新宿文化センターにて

    シュテンダー教授演奏
    シュテンダー教授演奏
    サウンド・オブ・ピース演奏
    世界の輪と光
    世界の輪と光
    児玉挨拶